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街の迷惑者・世の厄介者どもよ、お天道様は見ているぞ!
 昨年の福島の原発事故以降、日本各地で脱原発が叫ばれるようになりました。官邸前の脱原発デモに鳩山元首相が参加したとか、大江健三郎氏の呼びかけで日比谷公園から銀座まで数千人がパレードした等々、来る衆院選でも脱原発は大きな争点となるのが必至です。
 昨年の事故後の政府と東電の対応を見ると、それまでの原発安全神話はまやかしだったと気付かされました。あのときは都内に住む筆者でさえ放射能の不安に襲われましたが、福島にお住まいの方や現在原子力発電所がある地域住民の恐怖は、筆者とは比べものにならない大変なものだったでしょう。しかも、いまだに帰宅の目処が立たない方が大勢いらっしゃるのですから、そのお気持ちを考えると日本中に脱原発の声が高まるのも無理はありません。

 こうしたうねりの中で、脱原発に異を唱えるのは勇気の要ることですが、石原慎太郎氏は「(福島原発事故で)冷却しきれずに水素爆発が(起きたことは)大きな反省点だが、人間がせっかく開発した技術体系を放り出すのは愚かだ」(10/24朝日新聞)と発言しました。そして、橋下大阪市長は、日本維新の会が掲げる次期衆院選公約に「2030年代までの既存の原発の全廃」と「原発輸出容認」を盛り込み(10/24毎日新聞)ました。
 このお二人の発言に脱原発派は当然ながら反対し、橋下氏には「原発全廃」と「輸出容認」は矛盾していると指摘しています。
 矛盾しているでしょうか?

 視点を替えて、他国の原発事情を例にします。
 近年経済発展の著しいベトナムでは、不足している電力を中国に頼っています。南シナ海の領土問題で対立する“あの中国”から電力を輸入しているのです。尖閣諸島漁船衝突事故の後、報復として日本へのレアアース輸出を止めた“あの中国”から、です。
 昨年10月、そのベトナムの原子力発電所建設を日本が受注することに首脳会談で合意しました。電力がひどく逼迫して中国に依存しているベトナムでは脱原発などと悠長なことを言っておられず、日本の高い技術力には元より信頼を置いていましたが、フクシマの事故があったからこそ、それを教訓に日本の原発の安全性は高まるであろうと期待してくれたのです。
 一方の中国は、現在はアメリカからの技術導入で世界最大の原発建設国になりましたが、原発国産化が基本戦略にある中国はやがては積極的に原発を輸出するでしょうから、“あの中国”の技術力、“あの中国”の安全基準で作られた原発が世界各地に増えるのが確実です。
 国内で建造物崩壊が相次いでも公表しない、感染症が流行してもWHOに報告しない“あの中国”に、現在稼働中の原発にトラブルは発生していないものなのか、地球住民の意識などみじんもない“あの中国”の原発が地球を凌駕したならどういうことになるか。これこそが、原発事故を経験した福島県民、日本国民に大きな脅威ではないでしょうか。
恐怖の原発大国

 ここでもう一度、石原氏と橋下氏の発言を考えましょう。
「せっかくの(原発)技術を放り出すのは愚かだ」(石原氏)、「原発全廃をめざすが、原発輸出は容認する」(橋下氏)。全世界の原発事情に目を向けたとき、お二人の発言のどこに問題があって、どこに矛盾があるというのでしょう?
日本から原発が無くなったとしても、それがこの狭い地球にどれほどの意味があることなのか、脱原発を叫ぶ皆さん、もう一度お考えください。
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[2012/10/27 17:59] | 原発
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