街の迷惑者・世の厄介者どもよ、お天道様は見ているぞ!
破滅する地球

 先頃、石原慎太郎氏が産経新聞に寄稿された『日本よ』には大いに考えされられました。
『地球は滅びるだろう』(1月9日)と題されたそのコラムは、昨年十二月のダーバンでのCO2に関する世界会議で、「CO2の多量排出国であるアメリカ、シナ、インドの三国がごねた末」にCO2の排出制限を先延ばしする結論に至ったことを嘆く内容でした。氏は「枚挙に暇のない自然災害は、想定外のものではなしに至極当然のこと」で地球が刻一刻と破滅に向かっているのを例示し、CO2多量排出国が我欲にばかり走って緊急な対策を講じないのを憂えています。

 昨年未曾有の災害に見舞われた我が国では、石原氏に限らず誰しも、国家の存続はおろか地球が確実に破滅に向かっていると思われたことでしょう。
 当初、京都議定書(地球温暖化防止京都会議)に署名したアメリカが2001年に離脱した理由は、CO2の削減努力によってアメリカ経済が沈滞するのを避けるためだと言われています。そして昨年のダーバンでの世界会議でもアメリカは、おそらく同じ理由で「ごねた」のでしょうが、それは必ずしも石原氏の言う「我欲」ではないと私は考えます。
 現在中国は戦後の日本の高度成長期並みの経済発展を続けています。二桁成長を続けていたGDPが昨年9.2%に減速したとはいえそれでもまだ高い水準にあり、経済大国となったこの中国の存在が、アメリカに「我欲」に走らざるを得ない危機感を募らせていると思われます。
 今や世界No.2の経済大国となった中国はひたすら軍拡に走っています。空母のような明らかな軍備ばかりではなく、発展途上国への経済援助やインフラ名目で道路を整備し橋を建設しそして不動産を買うなど、じんわりと領土を拡張しています。この日本でもいま水資源を買い漁る中国資本が問題視されています。問題視されるならまだ良いのですが、外国人に参政権を認めようとする政治家もいて、彼らは中国人が大量に移住して小さな自治体を乗っ取ることなど簡単だとは想像できないようです。
 二足なら親以外、四足なら机と椅子以外何でも喰う中国人が、経済力に物を言わせて日本の重要拠点である島などを牛耳るようになったならどういうことになるか、チベットやウィグルを見れば明らかです。
 経済発展に伴って川や海や山や空を汚染し、国民の身体が公害で蝕まれても訴え出ることを許さない国が地球の危機など考えられるはずがなく、この一党独裁国家が覇権を握ったなら世界は恐ろしい事態に陥るのです。
 地球が中国によって滅ぼされないためには、アメリカが常に経済的優位に立っていなければなりません。中国に追い抜かれましたが日本にも同じことが言えるでしょう。
 
 しかし、ここでジレンマが生じます。経済を減速させずCO2を排出しないエネルギーは、現時点では原子力しか考えられません。太陽光などの代替エネルギー普及にはまだまだ時間がかかり、中国の脅威を考えるとき日本人ひとり一人が節電に努めればよいと単純に言えるものでもなく、原発に依存しないで現在の経済力を維持するためには地球温暖化の原因とされるCO2を排出し続けることになるわけです。これを踏まえず、こうした議論も尽くさずに、短絡的に「反原発」を叫ぶのはいかがなものか。

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[2012/01/20 08:56] | 中国
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