街の迷惑者・世の厄介者どもよ、お天道様は見ているぞ!
媚びる

 昨年(2011年)7月、中国で高速鉄道脱線事故が起きました。その車両を中国当局は徹底した生存者捜索をしないまま高架下に埋め、ネットに人民の批難が湧きおこると今度は慌てて掘り起こしてどこかへ移送しました。
 中国のネット人口はCNNIC(中国インターネット情報センター)によると、2009年時点で4億5700万人と言われています。これほどに普及すると、鉄道当局の『証拠隠滅』は政府の情報統制をすり抜けて瞬く間に国民に伝わる。と、日本では報道されていました。
 さて、ここからは中国から日本に帰化した知人の話です。知人は昨年の高速鉄道脱線事故後に中国の生まれ故郷を訪ねました。そして友人や親類と話をしていて驚いたのは、高速鉄道脱線事故を誰も知らなかったことです。代わりに友人から声をひそめて教えられたのが、地方都市であるその故郷で建築中のビルが突然倒壊してしまった事故でした。地元では汚職がらみの欠陥工事が原因だろうと噂され、日本に住む知人では決して知り得ない情報でした。
 これはつまり、現代中国にネットが普及したとはいえ相変わらず情報統制が厳しく、さらに考えられるのが、パソコンを保有しネットを利用しているのは都市部に住む一部の裕福な層に限られ、日本の報道にあるような「(政府の不祥事が)瞬く間に国民に伝わる」環境には今もまだないということでしょう。
 現在、中国各地で頻発している暴動のニュースは中国人民に伝わることがありません。天安門事件は中国の歴史から消えました。一党独裁体制に都合のいいことだけを、誇張しねつ造して報道し、その体制に少しでも背くと投獄され拷問を受け処刑され、それは毛沢東が中華人民共和国を建国した60余年も前から現在に至るまで何も変わっていないのが現実です。
 先の知人に話を戻すと、失政で数千万人の餓死者を出した毛沢東を、知人は神様のように崇め礼賛して育ちました。小学生の時には全校生徒が、いわゆる「南京事件」の映画を繰り返し見せられて、徹底した反日教育を受けました。日本軍に虐殺された(と中国が主張する)30万人という数字が、南京陥落当時の市の人口を大きく上回っている矛盾など考える由もありませんでした。
 知人のように中国に生まれ育ったのなら、このように一色に染まるのはしょうがないことです。それでも今、日本に帰化したこの知人はもちろんのこと、中国国民も自分たちが洗脳されていたのだとそろそろ気づき始めています。13億の国民のうち、共産党員は8千万人。その8千万人のうちの更に一部の特権階級によって国が支配されていると、国民は気付き始めているのです。
 ところが一方で、日本で育った日本人が、日本の大きな報道機関までもが、中国政府の流す情報を真に受けているのはどうしたことでしょう。
 チベット国民120万人を虐殺した中国の“侵攻”(1950~1951)を朝日新聞は“解放”と呼んでいました。侵攻から55年後のチベットを、朝日新聞は「中国政府の支援を受け目覚ましい近代化を遂げている」(2005年10月28日朝刊)と絶賛して、まさに中国共産党の広報紙になり下がっています。

 2月20日、名古屋市の河村たかし市長が南京市の共産党市委員会常務委員らを前に、「いわゆる戦闘行為があったなかで、相当数の方が亡くなられたことは事実だが、虐殺といわれるような南京事件はなかったのではないか」「南京市で討論会を開いて議論したい」と発言しました。
 これに対し中国のネットでは反発の声が高まっていますが、私が思うに、中国は共産党による過去の様々なねつ造報道が明らかにされるのを恐れ、人民に疑問を抱かせるだけでも独裁体制を揺るがしかねず、この件で徹底した議論の場を設けることはしないでしょう。
 私は河村発言を支持します。ぜひとも中国の公開の場で徹底した議論をして欲しいものです。
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[2012/02/25 17:45] | 中国
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